ボリビアにおけるカスカラティー(スルタナ)の歴史と現在の利用法をまとめた翻訳書を出版しました。電子書籍ですが、無料版なので自由にダウンロード、閲覧ができます(下段参照)。お茶としてコーヒーチェリーを使用する文化は、コーヒーよりも歴史が古いのですが、その文化や歴史的背景、生産現場の実情については断片的にしか研究されてきませんでした。そのような意味で、本書の資料的価値は高いものです。日本語版の出版は、原著者である「スローフード・ボリビア」のマリア・ヒメネスさんのご快諾によって実現しました。原書『La Sultana – Buenas Prácticas y Otras Curiosidades』は、カスカラ文化や生産者を支援することを目的に書かれています(そのため、スペイン語版も日本語版も無償で公開しています。ぜひ、カスカラティーへの理解が深まれば幸いです。翻訳にあたっては、ゼミ生であるロハス・アンヘラさんと共同で行いました。なお、本書と対をなす書籍『スルタナの香りとともに―スルタナのレシピとレストランガイド』も近日中に公開します。ぜひご覧ください。
Jiménez, M. y Jacobi, J., 2019, La Sultana – Buenas Prácticas y Otras Curiosidades, Slowfood Bolivia. (武田淳、ロハス・アンヘラ訳(2022)『スルタナ―ボリビアにおけるコーヒーチェリーティーの歴史と現在』日本ラテンアメリカ開発協会)