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論文「コーヒーチェリーはいかにして「食べ物」となったか- 中南米におけるカスカラ再評価運動を事例に-」

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コーヒーチェリーをめぐる食文史を書いた論文を刊行しました。コーヒー豆ではなく、コーヒーの実(豆のまわりの果肉の部分)の食文化をまとめたものです。実は、人類のコーヒーの利用は、コーヒー豆ではなく実から始まりました。現在のコーヒー(焙煎した豆から抽出した飲料)の形が出来上がるのは16世紀に入ってからですが、それ以前は、実の部分がお茶として利用されてきました。このようなコーヒー茶の文化は、一部の地域を除いて「忘れられた存在」になっていましたが、近年、「カスカラ(Cascara)」という商品名で再び世界的な流通が始まっています。コーヒーの実肉から始まったコーヒー利用の歴史は、再び果肉へ。このような原点回帰がいかにして起きたのか。ぜひ、ご一読ください。

武田淳(2022)「コーヒーチェリーはいかにして「食べ物」となったか- 中南米におけるカスカラ再評価運動を事例に-」『静岡文化芸術大学研究紀要』22巻 pp.1-7. (論文名をクリックすると閲覧できます)

なお、上記と対になる研究として、以下の論文も同時リリースしました。

武田淳・日比谷憲彦(2022)「日本向けカスカラティーの開発および市場ニーズに関する調査報告」『静岡文化芸術大学研究紀要』22巻 pp.77-86